【実体験】Intel Mac向けVenturaをやめてMontereyに戻した手順まとめ
ある日から、MacBook Proの挙動が明らかにおかしくなりました。
フタを閉じて、少し時間を置いてから開く。
――画面がつかない。
数秒後、勝手に再起動。
そして表示される「問題が発生したため再起動しました」という無機質なメッセージ。
最初は「たまたまかな」と思いました。
でも、それは一度きりではありませんでした。
スリープするたびに再起動する。
アプリは重く、ファンはすぐ回り、文字入力すらワンテンポ遅れる。
使っているのは、まだ十分使えるはずの 2017年のMacBook Pro。
決して古すぎるわけではありません。
それでも心のどこかで、こんな考えがよぎりました。
「もう寿命なのかもしれない」
でも、どうしても納得できませんでした。
ほんの少し前まで、普通に使えていたからです。
原因を調べ、試行錯誤し、失敗し、遠回りしながら分かったことがあります。
OSとハードの相性が悪かっただけだった。
この記事では、
macOS Venturaで不安定になったIntel Macを、Montereyへ戻して安定させた実体験を、 具体的な手順と、正直な失敗談を交えてまとめています。
もし今あなたが、
- スリープ復帰で再起動する
- 最近Macがやけに重い
- 「買い替えしかないのか」と悩んでいる
そんな状態なら、
この記録はきっと役に立つはずです。
結論:手順どおり進めれば、失敗せずにMontereyへ戻せます。
- 全体の流れ
- 手順①|Time Machineでバックアップを取る(最重要)
- 手順②|macOS Montereyのフルインストーラを入手
- 手順③|USBインストーラを作成する(ここが一番重要)
- 手順④|USBインストーラからMacを起動する(ここで詰まりやすい)
- 手順⑤|macOS Venturaを完全に消去する(ここは慎重に)
- 手順⑥|macOS Montereyをインストールする
- 手順⑦|移行アシスタントで「データ+アプリ」を復元する
- 手順⑧|再発防止のための安定化設定を行う
- 失敗談と学び|Montereyへ戻す過程で本当に詰まったポイント
- 失敗談①|設定をいじれば直ると思い込んでいた
- 失敗談②|Montereyのインストーラが「あるのに使えない」
- 失敗談③|USBのパスワードが分からなくなり本気で焦った
- 助かったのは、iPhoneに残っていたメモ
- Montereyに戻した結果|別のMacのように安定した
- 学び①|古いMacに最新OSが最適とは限らない
- 学び②|ディスク消去前に確認すべきこと
- まとめ|同じ症状で悩んでいる人へ
全体の流れ
- Time Machineでバックアップを取る
- macOS Montereyのフルインストーラを取得
- USBインストーラを作成
- USBから起動してVenturaを消去
- Montereyをクリーンインストール
- データとアプリだけ復元
手順①|Time Machineでバックアップを取る(最重要)
- 外付けUSB(HDD/SSD)を接続
- Time Machineでバックアップを実行
手順②|macOS Montereyのフルインストーラを入手
App Store経由だと不完全なインストーラになることがあります。 以下の方法が確実です。
ターミナルで以下のコマンドを実行して下さい。
まず、今このMacでダウンロード可能な macOS の“フルインストーラ一覧を表示します。
softwareupdate --list-full-installers
次に一覧の中から指定した macOS を完全なインストーラ(フルインストーラ)としてダウンロードします。
sudo softwareupdate --fetch-full-installer --full-installer-version 12.7.4
取得後の確認:
du -sh "/Applications/Install macOS Monterey.app"
- 10GB以上 → OK
- 数GB → NG(再取得)
手順③|USBインストーラを作成する(ここが一番重要)
この手順は、最もつまずきやすいポイントです。
焦らず、画面を確認しながら順番どおり進めてください。
① USBメモリを準備する
- 容量:16GB以上
- 中にデータがある場合は必ずバックアップ
※ この作業で USBの中身はすべて消えます
② USBを初期化する(必須)
- 「アプリケーション」→「ユーティリティ」→ディスクユーティリティを開く
- 左上の「表示」をクリック
- 「すべてのデバイスを表示」を選択
この設定をしないと、USBを正しく初期化できないことがあります。
USBの選び方(重要)
- USBの一番上の階層(デバイス名)を選ぶ
- 「ボリューム」ではなくデバイス本体
③ 初期化時の設定
- 名前:MyVolume
※ この名前は後でコマンドに使います - フォーマット:Mac OS拡張(ジャーナリング)
- 方式:GUIDパーティションマップ
設定したら 「消去」 をクリックします。
④ Montereyのインストーラがあるか確認
Finderで次の場所を確認します。
/Applications/Install macOS Monterey.app
これが存在しない場合は、USB作成はできません。
その場合は、先に「Montereyのフルインストーラ取得」手順をやり直してください。
⑤ ターミナルを開く
「アプリケーション」→「ユーティリティ」→ターミナルを開きます。
⑥ コマンドをそのままコピペする
以下のコマンドを、1文字も変更せずにそのままコピー&ペーストしてください。
sudo "/Applications/Install macOS Monterey.app/Contents/Resources/createinstallmedia" --volume /Volumes/MyVolume
- Enterキーを押す
- Macのログインパスワードを入力
※ パスワード入力時は文字が表示されませんが、正常です。
⑦ 処理が始まる(ここは待つだけ)
次のような表示が順番に出ます。
- Erasing disk: 0% → 100%
- Copying to disk…
- Making disk bootable…
10〜20分ほど何も触らずに待ちます。
⑧ 成功の確認
最後に、次のメッセージが表示されれば成功です。
Install media now available at "/Volumes/Install macOS Monterey"
これで macOS MontereyのUSBインストーラは完成です。
よくあるエラーと原因
| エラー内容 | 原因 |
|---|---|
| command not found | インストーラが不完全 |
| No such file or directory | パスの入力ミス |
| USBが認識されない | 初期化設定ミス・容量不足 |
ワンポイントアドバイス
- USB名を変更した場合は、コマンド内の名前も必ず一致させる
- 不安な場合は必ずコマンドをコピペ
- うまくいかない場合は「USB初期化 → インストーラ再取得」からやり直す
手順④|USBインストーラからMacを起動する(ここで詰まりやすい)
USBインストーラが完成したら、次はそのUSBからMacを起動します。
この手順はタイミングとキー操作が重要なので、落ち着いて進めてください。
① USBをMacに接続する
- 作成したmacOS MontereyのUSBインストーラをMacに挿す
- ハブを使っている場合は、できれば直接Mac本体に接続
※ 接触不良や電力不足を避けるためです。
② Macを完全にシャットダウンする
再起動ではなく、必ずシャットダウンしてください。
- 画面左上の メニューをクリック
- 「システム終了」を選択
- 画面が完全に消えるまで待つ
キーボードのバックライトやファン音が止まればOKです。
③ Option(⌥)キーを押しながら電源ON
ここが一番重要です。
- キーボードのOption(⌥)キーを押す
- 押したまま電源ボタンを押す
- Appleロゴが出ても離さない
起動ディスク選択画面が表示されるまで、Optionキーを押し続けます。
④ 起動ディスク選択画面を確認する
成功すると、次のような画面が表示されます。
- 内蔵ディスク(Macintosh HD など)
- Install macOS Monterey
この中から、USBインストーラを選びます。
「Install macOS Monterey」が表示されない場合は、
USBインストーラの作成に失敗している可能性があります。
⑤ USBインストーラを選択して起動
- Install macOS Monterey をクリック
- 画面右下の「→」(続行)をクリック
しばらく黒画面になりますが、正常な挙動です。
⑥ macOSユーティリティ画面が表示されれば成功
数分待つと、以下の画面が表示されます。
- macOSをインストール
- ディスクユーティリティ
- Time Machineから復元
この画面が表示されれば、USB起動は成功です。
USB起動できないときのチェックポイント
| 症状 | 確認ポイント |
|---|---|
| 起動ディスク画面が出ない | Optionキーを押すタイミングが遅い |
| USBが表示されない | USB作成失敗・容量不足 |
| すぐ内蔵ディスクで起動する | Optionキーを離すのが早すぎる |
ワンポイントアドバイス
- Appleロゴが出てもOptionキーは離さない
- 反応がなければ一度シャットダウンしてやり直す
- 焦らず、1工程ずつ確認
ここまで来れば、次はいよいよ Venturaを消去してMontereyをインストールする工程です。
手順⑤|macOS Venturaを完全に消去する(ここは慎重に)
この手順では、現在入っているmacOS Venturaを完全に削除します。
一度消去すると元には戻せませんので、必ずバックアップが取れていることを確認してください。
この操作で Mac本体のデータはすべて消去 されます。
不安な場合は、ここで一度作業を止めてバックアップを確認してください。
① macOSユーティリティ画面を確認
USBインストーラから起動すると、
「macOSユーティリティ」という画面が表示されます。
- macOSをインストール
- ディスクユーティリティ
- Time Machineから復元
ここでは、「ディスクユーティリティ」を選択します。
② すべてのデバイスを表示する(超重要)
- ディスクユーティリティが開いたら、画面左上の「表示」をクリック
- 「すべてのデバイスを表示」を選択
これを行わないと、
正しいディスクを消去できない/失敗することがあります。
③ 消去するディスクを正しく選ぶ
左側の一覧に、階層構造でディスクが表示されます。
- 最上位に表示される内蔵ディスク本体を選択
- 例:Apple SSD / APPLE SSD 〜
「Macintosh HD – Data」などのボリュームだけを選ばないよう注意してください。
消去するのは ディスク本体(親) です。
④ ディスクを消去する
正しいディスクを選択した状態で、
画面上部の 「消去」 をクリックします。
消去設定
- 名前:Macintosh HD
- フォーマット:APFS
- 方式:GUIDパーティションマップ
設定を確認したら 「消去」 を実行します。
⑤ 消去完了を確認
数十秒〜数分で消去が完了します。
エラーが表示されなければ成功です。
- 内蔵ディスクが空の状態になる
- Venturaの痕跡が消える
⑥ ディスクユーティリティを終了
消去が完了したら、
画面左上の 「ディスクユーティリティを終了」 をクリックします。
これで、Venturaの消去は完了です。
よくある失敗と注意点
| トラブル | 原因 |
|---|---|
| 消去できない | ディスク本体ではなくボリュームを選択している |
| 「消去」がグレーアウト | 表示設定が「すべてのデバイスを表示」になっていない |
| 消去後にOSが残っている | Dataボリュームのみ消去している |
ここまで来たら次のステップへ
Venturaの消去が完了したら、
次はいよいよ macOS Montereyのインストールです。
この段階まで来ていれば、一番難しい工程はすべてクリアしています。
手順⑥|macOS Montereyをインストールする
Venturaの消去が完了したら、いよいよ macOS Montereyのインストールに進みます。
ここでは データ移行は行いません。
OSをまず 完全にクリーンな状態で起動させることが目的です。
① macOSユーティリティ画面に戻る
ディスクユーティリティを終了すると、
「macOSユーティリティ」画面に戻ります。
- macOSをインストール
- ディスクユーティリティ
- Time Machineから復元
ここで 「macOSをインストール」 を選択します。
② インストールを開始する
- 「続ける」をクリック
- 使用許諾契約を確認
- 「同意する」を選択
この時点では、まだMacの状態は変更されていません。
③ インストール先ディスクを選択
インストール先のディスク選択画面が表示されます。
- Macintosh HD を選択
Venturaを完全に消去していれば、
選択肢は 1つだけ のはずです。
④ インストール中の挙動について(不安にならなくてOK)
インストールが始まると、次のような動きが見られます。
- 残り時間が増えたり減ったりする
- 進捗バーがしばらく止まる
- 画面が真っ暗になる
- 自動で再起動する(1〜2回)
すべて正常な挙動なので、触らずに待ちます。
⑤ インストール中に絶対にやらないこと
- 電源を切る
- USBインストーラを抜く
- フリーズしたと思って強制終了する
止まって見えても、最低30分は待つのが基本です。
⑥ 初期設定画面が表示されたら成功
インストールが完了すると、自動的に再起動し、
「こんにちは」から始まる初期設定画面が表示されます。
ここまで来れば、Montereyのインストールは成功です。
⑦ 【重要】この時点では「移行しない」を選ぶ
初期設定の途中で、次のような質問が表示されます。
「このMacに情報を転送しますか?」
「今は転送しない」
理由は次の通りです。
- OSをまず 完全にクリーンな状態で起動したい
- Ventura由来の設定や不具合を持ち込まない
- 問題があっても 切り分けしやすい
移行は、インストール完了後に移行アシスタントで行います。
⑧ 初期設定を最低限で完了させる
この段階では、次の設定だけ行えばOKです。
- 国・地域
- キーボード
- Wi-Fi
- Apple ID(後でも可)
デスクトップが表示されれば、
クリーンなMonterey環境の完成です。
次の工程について
このあと、
移行アシスタントを使ってデータとアプリを復元します。
ここまで来ていれば、
最も危険な工程はすべてクリアしています。
手順⑦|移行アシスタントで「データ+アプリ」を復元する
macOS Montereyのインストールが完了し、初期設定が終わったら、
移行アシスタントを使って、Time Machineバックアップから
データとアプリを復元します。
OS(Monterey)はクリーンなまま維持し、
ユーザデータ+アプリだけを戻します。
(=不具合の原因になりやすい「システム設定」は持ち込まない)
① バックアップUSBを接続する
- Time Machineバックアップが入っている外付けUSBを接続
- 可能ならハブは避け、Mac本体に直接接続
接続後、パスワード入力が求められたら入力します(ディスクを開くためのパスワード)。
② 移行アシスタントを開く
以下のどちらでもOKです。
方法A(確実)
- Finderを開く
- 「アプリケーション」→「ユーティリティ」
- 移行アシスタントを起動
方法B(検索)
- ⌘ + スペース(Spotlight検索)
- 「移行アシスタント」と入力
- Enter
③ 移行アシスタントの開始(管理者パスワードが必要)
移行アシスタントを開くと、次のような流れになります。
- 「続ける」をクリック
- 管理者パスワードの入力が求められたら入力
- (一時的に)アプリの終了が促される場合は、指示に従って終了
※ ここで一度ログアウトしたり、画面が切り替わることがありますが正常です。
④ 「情報を転送する方法」を選ぶ
次の選択肢が表示されます。ここが最初の分かれ道です。
「Mac、Time Machineバックアップ、または起動ディスクから」
選択したら「続ける」をクリックします。
⑤ Time Machineバックアップを選ぶ
接続した外付けUSBが一覧に表示されます。
Time Machineバックアップ(例:Backups.backupdb 等)が見えるはずです。
- 該当するバックアップディスクを選択
- 「続ける」をクリック
⑥ 復元する「日付(スナップショット)」を選ぶ
バックアップの日時が複数表示される場合があります。
- 基本は一番新しいバックアップでOK
- 「Venturaにしてから調子が悪い」場合は、Venturaへ上げる前の日時を選ぶのもあり
迷ったら「一番新しいもの」を選んで問題ありません。
⑦ 「転送する情報」を選ぶ(ここが超重要)
ここでチェック項目が表示されます。
安定させるための最適解は、次の通りです。
- ✅ アプリケーション
- ✅ ユーザアカウント(あなたの名前)
- ✅ その他のファイルとフォルダ(表示がある場合)
- (任意)✅ プリンタ
- ❌ システム設定(あればオフ推奨)
「システム設定」を持ち込むと、Ventura由来の設定や不具合まで一緒に入ることがあるため、
基本はオフが安全です。
⑧ 「競合が検出されました」と出た場合の選び方
転送を進めると、次のような表示が出ることがあります。
- 競合(同じ名前の項目)がある
- 既に存在する項目がある
これは異常ではありません。クリーンインストール直後でも必ず出ることがあります。
「このMacの内容を置き換える」 を選ぶ
理由:いまのMac側は「空の初期状態」なので、バックアップ側を優先するのが自然です。
⑨ 転送を開始(ここからは待つ)
「続ける」を押すと転送が始まります。
データ量によって、30分〜数時間かかることがあります。
- USBを抜く
- Macを閉じる(スリープさせる)
- 電源を切る
- 強制終了する
残り時間が増えたり、進捗が止まって見えることがありますが、ほとんどの場合正常です。
⑩ 完了後にやること(復元直後の仕上げ)
復元が終わると、ログイン画面またはデスクトップに移ります。
この直後はSpotlightの索引作成などが走るため、少し重く感じることがあります。
- まずは1回再起動(おすすめ)
- ChromeやAdobeなどは再ログインが必要な場合あり
- 動かないアプリがあれば、そのアプリだけ再インストールでOK
よくある質問(つまずきやすいポイント)
| 質問 | 答え |
|---|---|
| バックアップUSBが表示されない | 接続し直す/ハブをやめる/別ポートに挿す |
| 転送が止まったように見える | まず30〜60分待つ(裏で処理中のことが多い) |
| アプリが一部動かない | そのアプリだけ削除→再インストールで解決しやすい |
次の工程(安定化設定)
データ復元まで終わったら、最後に
「アップグレードしない設定」と
「スリープ関連の安定化設定」を入れて完成です。
手順⑧|再発防止のための安定化設定を行う
macOS Montereyのインストールとデータ復元が完了したら、最後に 「不具合を再発させないための設定」を行います。
ここは省略しがちですが、
今回のトラブル(スリープ復帰で再起動)を防ぐために非常に重要です。
① ソフトウェアアップデート、設定を確認・変更する(重要)
まず最初に行うのが、macOS Montereyのソフトウェアアップデートです。
- 画面左上の メニューをクリック
- 「システム設定」を開く
- 「一般」→「ソフトウェア・アップデート」
この画面では、表示内容を必ず確認します。
更新してよい表示
(例:12.7.6)
この場合は、 Montereyの範囲内の更新なので、 「今すぐアップデート」を押して問題ありません。
押してはいけない表示
これはバージョンアップではなく、アップグレードです。
ここでは絶対に実行しません。
※アップデートがない場合、真ん中左側の”詳しい情報”をクリックするとmacOS Montereyのアップデート表示があります。
② ソフトウェアアップデート設定を変更する(重要)
まずは、macOSが勝手にアップグレードされないようにします。
- 画面左上の メニューをクリック
- 「システム設定」を開く
- 「一般」→「ソフトウェア・アップデート」
- 「詳細」をクリック
チェック設定(おすすめ)
- ✅ アップデートを確認
- ✅ 新しいアップデートがある場合はダウンロード
- ❌ macOSアップデートをインストール
- ❌ macOSアップデートを自動的にダウンロード
- ✅ セキュリティ対応とシステムファイル
これで、意図せずVentura以降に上がることを防止できます。
③ スリープ関連の設定を見直す
今回の不具合は、スリープ復帰時に発生していました。
そのため、スリープ周りの設定を慎重に調整します。
設定手順
- システム設定 → 「バッテリー」
- 「バッテリー、電源アダプタ」を開く
おすすめ設定
- ❌ Power Nap:オフ
- ❌ ネットワークアクセスによるスリープ解除:オフ
- ✅ 低電力モード:オン(バッテリー時)
これにより、スリープ中の不安定な挙動を防ぎます。
④ 実運用ルールを決める(意外と重要)
設定だけでなく、使い方も安定性に影響します。
おすすめ運用
- フタを閉じての長時間スリープは避ける
- 使わないときは画面オフを基本にする
- 週1回は再起動する
これだけでも、体感的な安定性がかなり変わります。
⑤ Spotlightの索引作成が終わるまで待つ
移行直後は、裏でSpotlightの索引作成が走っています。
- ファンが回る
- 一時的に動作が重い
これらは数時間〜半日ほどで自然に収まります。
この間は「まだ重い」と判断しないのがポイントです。
⑥ アプリの最終チェック
最後に、主要なアプリを一通り確認します。
- 起動できるか
- ログインが必要なものは再ログイン
- 動作がおかしいものはそのアプリだけ再インストール
OSを再インストールした直後は、
アプリ側のキャッシュや認証が原因で不具合が出ることがあります。
⑦ 最終確認(これで完成)
- スリープ復帰で再起動しない
- アプリの起動が軽い
- ファン音が落ち着いている
これらが確認できれば、
Monterey環境への移行は完全に成功です。
まとめ|この手順で得られるもの
この手順をすべて実行すると、
- Ventura由来の不安定さから解放される
- Intel Macでも快適に使える
- 買い替えを先延ばしできる
「もうダメかも」と思ったMacが、まだ現役で使える。
それが、この手順の一番の価値です。
失敗談と学び|Montereyへ戻す過程で本当に詰まったポイント
ここからは、実際にMontereyへ戻す作業の中でつまずいた点と、 そこから得た学びを正直に書いていきます。
手順だけを見ると簡単そうに見えますが、実際には 「分かっていないと確実にハマるポイント」がいくつもありました。
失敗談①|設定をいじれば直ると思い込んでいた
最初は「OSを戻す」など考えず、設定変更で何とかしようとしていました。
- Power Nap をオフにする
- スリープ時間を調整する
- 常駐アプリを減らす
- SMC / NVRAM をリセットする
確かに多少は改善しました。 しかし、
この時点で気づくべきでした。
失敗談②|Montereyのインストーラが「あるのに使えない」
次にハマったのが、MontereyのUSBインストーラ作成です。
アプリケーションフォルダには、確かに
Install macOS Monterey.app
が存在していました。 それにもかかわらず、
- createinstallmedia がエラーになる
- 「これは有効なOSインストーラではありません」と表示される
コマンドの打ち間違いを疑い、何度も確認しましたが原因が分かりません。
最終的に分かった原因はこれでした。
見た目は普通のアプリでも、 中身が欠けているとUSBインストーラは作れません。
一度インストーラを削除し、 フルインストーラを再ダウンロードしたところ、 あっさり解決しました。
失敗談③|USBのパスワードが分からなくなり本気で焦った
正直、精神的に一番きつかったのがここです。
バックアップ用USBを接続すると、 パスワード入力画面が表示されました。
このUSBは、
- Time Machineの暗号化ではなく
- 普通にUSB自体にパスワードを設定していたもの
そのパスワードは、普段 Macのメモアプリで管理していました。
しかし今回は、
したため、 Mac側のメモアプリの内容もすべて消えていました。
USBを前にして、
「あ、メモがもう無い…」
と気づいた瞬間、本気で焦りました。
助かったのは、iPhoneに残っていたメモ
幸いだったのは、 同じメモがiPhoneのメモアプリには残っていたことです。
Macのディスクを消去したことで Mac側のデータは消えていましたが、
- iPhone側には
- iCloud同期されたメモが
- そのまま残っていた
おかげで、 USBのパスワードを確認できました。
結果として、
- USBは無事に開けた
- Time Machineバックアップも正常
- データとアプリの復元も成功
最悪の事態は回避できました。
Montereyに戻した結果|別のMacのように安定した
Montereyへ戻し、データとアプリを復元した後のMacは、 正直別物でした。
- スリープ復帰で再起動しない
- アプリの起動が明らかに速い
- ファンがほとんど回らない
- 文字入力の遅延がない
「これが本来の状態だったんだな」と、はっきり分かりました。
学び①|古いMacに最新OSが最適とは限らない
Appleは最新OSを勧めます。 しかし、それがすべてのMacに最適とは限りません。
特に、
- Intel Mac
- メモリ8GB
- 数年以上使用
この条件では、 安定しているOSを使い続ける方が正解な場合があります。
学び②|ディスク消去前に確認すべきこと
今回、強く思ったのはこれです。
「必要な情報が別の端末に残っているか」を必ず確認する。
特に注意すべきなのは、
- バックアップ用USBのパスワード
- アカウント情報
- ライセンス・認証情報
まとめ|同じ症状で悩んでいる人へ
もし今、
- スリープ復帰で再起動する
- Ventura以降で明らかに重くなった
- 買い替えしかないのか悩んでいる
そんな状況なら、伝えたいことは一つです。
正しい手順でMontereyへ戻せば、 Macはまだ十分使えます。
この記事が、同じように困っている人の 遠回りを減らす助けになれば幸いです。



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